よく、「うつ病を克服したカウンセラー」というような売り文句を耳にします。
しかし、仮にカウンセラーがうつ病にかかった体験があるとしても、クライエントさん（相談者さん）のうつ病体験とは、違うはずなのです。

私も、パワハラを受け、うつ病を患い、職を失った経験がありますが、それをことさらに、謳い文句にしたくありません。
そんなことより、クライエントさんの話を聞くことと、それを専門的に捉えることが大事に思えます。

「人生経験を活かしてカウンセラーに」というのも、ちょっと違う気がします。これも、同じ経験というのはあり得ないからです。
でも、人生経験が希薄な人は、たしかにカウンセラーには向かないでしょう。

（カウンセラーの実力）＝（人生経験）×（心理学の理論）
なのだと思います。
専門性も人生経験も、どちらが欠けてもダメなのです。おそらく。